球体POV作成メモ
はじめに
私は2015年からneonというGUGENのハッカソンのメンバーが母体になったチームでジャグリング用のガジェットを作っています.
みんな本業を持っているうえ,それぞれ自分の活動がある中でのチームなので,なかなか進捗が捗りませんが,それでも毎年Maker Faire Tokyo(以後MFT)に出展したりといろいろな活動をしています.
その中でいままではLEDを固定して配置した球体デバイスをいろいろなパターンで作成してきました.
このデバイスは,音楽に合わせてボールそれぞれの光り方をコントロールできるようにするものです.
いろいろ作ってきた中でこのようにたくさんのLEDを連動させて作っていると,ある欲求がフツフツと沸いてきます.
それは「これで絵を表示したい!」ということです.
ところが実際にやってみるとやはりこの解像度では絵にはならないことがわかります.
そこで今回はジャグリングガジェットであるかどうかはさておき
「絵を出せるボールを作りたい!」ということになり作成しました.
ボールに画像を表示するディスプレイには,いろいろな方法が考えられます.
- 今まで以上にLEDを密集させる
- 液晶もしくは有機ELを球面に貼り付ける
- POVを使う
この中で1は配線が地獄になります.
ちなみに92LEDの時点で裏の配線はこんな感じ.
さらにLEDを増やしてしまうと消費電力も大きくなり,あっという間にバッテリーが消耗してしまいそうです.
2はできたら嬉しいですがこれを実現するにはお値段がかかってしまいそうです.
そこで
- LEDが少なくても高解像度を実現
- LEDが少ないので電池消費も低い(でもモーターか付く)
などの理由から3のPOVで高解像球体ディスプレイを目指します.
POV(Persistent Of Vision=残像)とは回転する物体に光源(LED)を取り付けてパターンを投影し残像効果により画像を表示するシステムのことです.
今回のMaker Faire Tokyoでも色々と展示されていましたね.
例えば
POV自体は最近いろいろなところで広告用に使われているのを見かけることがありますね.この製品(3D Phantom)などが有名です.
POVは回転する部分に必ずLEDなどの表示装置を配置しないといけないので,表示装置を制御するマイコンや回転させるために必要なモーターをどこに配置するかが重要になります.
電源をAC電源から確保する場合など回転できない部分があったり,最終的には当然どこかに固定して回転しなければならないので,回転する部分と回転しない部分がPOVをには必ず存在する.
基本的に電源から表示装置までの間のどこかに電気的に回転を伝達する機構が必要となる.
もちろんバッテリー駆動であれば回転体上に電源・モーター・マイコン・LEDをすべて配置する方法もあり, POVの設計の自由度は高くなります.
成果物
今回作成したPOVとその表示動画を示します.
デモでは光点が綺麗に見えるため,ボールから出して展示していることが多いのですが,
このように透明ボールの中に収納して,バッテリー駆動で動作させることも可能です.パターンや輝度の制御にはマイコンにESP32を使用しているので,スマホからBluetooth経由でコントロールすることが可能です.
MakerFaireTokyo2019の時点では画像表示の実装まで間に合わなかったのですが,そこから更に地球の画像をマッピングしたものが
マップ元の画像がこちら
北極と南極が窄まっているようなので,性能評価用に十字を表示してみました.
やっぱり窄まっています.画像を作る際には気をつけましょう(誰が?)
なぜ表示色が赤だけなのかは後で詳細に説明します.まだフルカラーで表示はできず色数が少ない状態なので,それは今後の課題ですね.
回っていない内部の構造は
これだと回転している部分と回転していない部分がわかりやすいですね.
中央の円筒部の中を見てもらうとわかりますが,中で使用しているマイコンはM5stackです.今回は液晶が不要なので液晶部分を剥がして小型・軽量化しています.
M5stackを使用することで,バッテリーの充放電機能,Wifi,Bluetooth,SDカードなどの機能を使用することができるため,収納部分の設計も全体のサイズも実はM5stackがギリギリ入るように最初から狙って設計しました.
このように,掌に収めて映像を表示したり転がしたりと,いろいろな使い方ができる小型で球体状のPOVディスプレイ装置ができました.
実際に動かしてみると、LEDの光点だけが浮かんで見えるので、なかなか幻想的で、気に入っています。
MFTの時点では絵も出せませんでしたが、それも対応して球体ディスプレイとして完成度が上がったかな、と思っています。
何度かデモしている際にも「製品化しないんですか?」という嬉しい質問も頂いているので、今後クラウドファンディングなどで資金を集めて形にして行きたいと思っています。
では,次章から 全体の構造の詳細について述べます.
構造の詳細
今回作成した球体POVは,バッテリー・モーター・マイコンを固定し,LED部分だけを回転させる構造にしました.かなり珍しい構造だと思います.
中央にある緑の部分①にはマイコンおよびバッテリーが収納されます.ここが最も重量のある部分.
マイコン・バッテリー部①は②のシャフト(直径8mm)で外殻③と接続されています.外殻は直径10cmの球体で透明樹脂製.この外殻③も肉厚が6mmとそれなりの重量があり,中で回転するものがあっても重量比が圧倒的に違うのでイナーシャがわずかしか発生せず,ボール部分が釣られて回ってしまわない効果を狙っています.
このシャフト②にベアリングとギア(茶色部分とその下のギヤ)を連結した部品④を配置することで,モーター⑤の出力をギヤとベアリング③に回転力として伝達します.
ベアリング④は⑥のLED基板(図中黄色)と接続されているので,黄色い部分はベアリング④と一緒に回転します.そして,シャフト②の反対側で回転を受けるのはスリップリング⑥という部品(図中の青部分)です.
スリップリングというのは回転コネクタで,回転する軸と回転体との間で電源や電気信号を伝達させる部品です.
この部品を介すことによって,回転していないマイコン①から回転するLED基板⑥へ点滅信号を伝達することができるようになるのです.
今回使用したスリップリングは
動作速度: 0-1000 rpmということは約16.7Hz.通常のPOVが10〜20Hzの回転速度なので,仕様としては十分な性能が出ているものと考えて選定しました.
以上からこの球体POVで回転するのは,④ベアリング+ギア,⑥LED基板,⑦スリップリングの一部のみとなります.
④ベアリング,⑦スリップリングは軽量で回転軸付近にあるためイナーシャは小さく,LED基板⑥はほぼ基板のみの重量のため,非常に軽い構造物になっています.
そのため,モーター⑤には超小型ドローン用のモーターを使用することができ,電池消費の問題や小型化に貢献しています.
黒い部分は自宅の3Dプリンタで印刷.白い部分はギアもあり精度・強度が欲しかったのでDMM.makeさんに依頼してナイロン素材で印刷してもらいました.
シャフトの部分は強度が必要だったので金属でできています.実はステンレス製のスペーサーの流用だったりします.
次章から各パーツの詳細について解説します
各パーツの詳細:マイコン・バッテリー
CADで設計した中央部の図面です.
中央部の円筒部分に部品がモーター,バッテリー,m5stackが収納されます.
まず,m5stackの解体から.
LCDへの配線を切断して,基板部分のみのm5stackを作成します.こうすることで,プログラミングする際にもm5stackのライブラリをそのまま活用することができるようになります.
さらに,m5stackに搭載されているバッテリー充放電回路,DCレギュレーター,SDカードなど,実装が必要な工程をそのまますっ飛ばすことができます.
この写真のように内部にはm5stackのLCDを切り飛ばして基板だけ取り出したものを使っているのでこれはm5stack互換機ですw SDカードもBLEもWiFiもLiPo充放電も付いてこのサイズ.素晴らしい #MFT2019 #MFTokyo2019 #m5stack https://t.co/OWbs5OFKqq
— yakatano (@Yakatano) August 5, 2019
ここから,モーターを制御するためのDRV8830,LED点灯用の電源を確保するためのDCDCコンバータ(TPS63000)および,各部品と接続するためのコネクタを実装した基板を作成しました.
m5stackのM-BUSコネクタからRESET,LED,MOTOR,バッテリー,そして回転検出センサの各コネクタへ配線を行い,基板を作成します.
このprotoモジュールに,
これらの部品を実装して,配線をしたものを今回は使用しています.
m5stackとモジュール基板をスタックして,中央円筒部に収納。
バッテリーもここに入っています.
黒い部材はすべて3Dプリンタで作成しており,強度・精度的にまだまだ足りませんが,プロトタイプとしては十分.
各パーツの詳細:LED回転基板
フルカラーLED には,APA102-2020(Dotstar)を採用しました.
この手のフルカラーLEDを使用する場合WS2812などのNeopixelが一般的ですが,POVのように高速に点灯を切り替えるような更新レートの高い用途の場合,クロック信号のないWS2812のようなNeoPixel系は不適切なのです.
そのあたりの詳細な検討はこちらのHomeMadeGarbageさんで比較されているので参考に.
DotstarとNeopixelの詳細な比較はAdafruitのページにもあります.
このページにも
– 400 Hz refresh/PWM rate not suitable for persistence-of-vision effects.
とNeoPixelはPOV(persistence-of-vision)には向かない,とハッキリ書いてあるんですね.
以前にも球体POVを作成しており,その際にはAPA102-5050というフルカラーLEDを使用していました.5050というのはLEDのサイズを示していて,5mm x 5mmの大きさのフルカラーLEDであることを示しています.
LEDストリップは市販の細密なもの(1mあたりに144個)を使用.
APA102 5050 SMD高輝度チップLEDピクセルフレキシブルストリップライトDC 5V (黒 PCB, 1M 144leds IP20)
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つまり,1000mm÷144個 ≒6.9mm ほぼ7mm間隔ということになります.
これを直径83mm球から最下部のコネクタ穴10mmを差し引いた半円に貼ると17個.
半球あたり17個しかLEDを貼り付けることができませんでした.
そのため,反対側の半円には半ドットずらして16個のLEDを配置して交互に表示をすることができるように調整しました.
こんな感じ
これで33LED になります.その時のMFT2018の表示画像がこちら
国旗を表示してみました.
日本の国旗がわかりやすいと思いますが一部に隙間(球の両端あたり)があるのがわかると思います.これが半ドット分のずれになります.
前にも書きましたが私にとっては「コレジャナイ」感が満載でした.やっぱりもっと解像度がほしいよね.
そこで今回はこのLEDを小型化・高密度化することにチャレンジしました.
もっと密度の高いLEDを!!ということで,さらに小さいAPA102-2020を使用します.
ご覧の通り,小さい!
2020とあるとおり,2mm x 2mm の大きさのフルカラーLEDです.
今回のAPA102-2020は2mmピッチ.余白を1mm取って1つあたり3mm間隔で配置するとする(電源・通信用のコネクタ径は8mmに変更)と
半球上にLEDが配置できる長さ = (83mm × π - 8mm)÷2 ≒ 252mm
ここに3mmピッチでAPA102-2020を配置すると
252mm ÷ 3mm = 42個
片側に42個のLEDを配置することができます.これはかなりの高精度化!!
前回はテープ状のAPA102を使用しました.今回もAPA102-2020で同様のテープ状の製品を探したのですが見つかりません...
探してみると,WS2812-2020であれば下のような製品がありました.
これは基板部分がアルミなので「曲げればなんとかなるんじゃね?」と思い曲げてみましたが,曲げたことで一部の配線が切れてしまいました...(どっちにしてもNeoPixelなので更新レートが足りないんだけれどね...)
さらにあとになってHomeMadeGarbageさんからこんなのも教えてもらったのですが,自分の用途では無理そう...結局曲げなきゃいけないし..
https://www.adafruit.com/product/3776
ということで自作します!
基板を起こします.生まれて初めてです.neonのメンバーに回路系に強い人がいるので,いろいろと教えてもらいながらKiCadで作った人生初の回路がこれです.
回路図はシンプル.
しかし,基板図は...
もう一度言います.これが私の「人生初の基板」ですw
それなのにこの基板かなり特殊です.
LEDを基板の「側面」に配置します.
同じように球体POVの製品があり,そのときにこのような実装をしているのを見かけて,これを参考にしました.
この装置は基板側面にLEDが配置されています(5050ですが).
APA102-2020の外観図は下のようになります.
向かって左にある3極と,右側にある3極を基板の表裏で挟み込むようにはんだ付けすることで実装します.
実際に基板を発注して手ハンダでちまちま...
ここまで来ました!
えい! 通電
がーーーん
左の5050は検証用です.これと同じに光るはずが....
全然ダメですね.
一つ一つハンダをチェック.この時点でもう一週間を切っています.
そして.
動いた!! MFT向けの光り物。 LEDを基板の側面に実装すると言うアホなことを初心者だからこそトライ。絶対当日までに間に合わないと思った。。。 pic.twitter.com/9tRnhSXfSI
— yakatano (@Yakatano) August 1, 2019
完成したのは8/2.つまりMakerFaireTokyoの二日前でしたw
各パーツの詳細:回転部
昨年作成したPOVはシャフトが3Dプリンタ製でした.そのため強度が足りずにブレてしまい、外殻の中に収めることすらできませんでした.
そこで今年はシャフト部分をメタル製にしてベアリングも強化.
2つのベアリングを設置することで,ねじれ方向への歪みを抑制します.
このベアリングとLED基板を固定するベアリングカバーは,
この白いパーツになります(上の図とは上下が逆).白いパーツはギヤもあり,精度・強度が必要なためDMM.makeさんに依頼してナイロン素材で作成してもらいました.これによって,片持ち梁状態で回転を支えることができるようになり,反対側はギリギリまでLEDを配置することで,シャフト部分以外ですべて映像を呈示できるようになりました.
モーターの反対側(動画中の上部)は,スリップリングを配置.同様に白いパーツで基板とスリップリングを固定しています.このスリップリングを介してm5stackからLEDパターンを送信してLEDの色を変えています.APA102(Dotstar)の通信方式はSPIなのでかなり高速な通信を行う必要がありますが,地球儀を描くことができているので通信も問題ないと考えています.
回転検出はホール素子を使い基板に磁石を取り付けることで回転を検出します.
このホール素子は内部にツェナーダイオードを内蔵しており,チャタリングにも対応できるものです.
これによって回転原点を設定することができ、同じ位置に画像を表示することができるようになるのでした。
現時点では一回転するのにかかる時間は約77ms。およそ一秒間に13回転しています。もちろんモーターの出力をコントロールするともっと早く回転させることも可能です。
各パーツの詳細:ソフトウェア
この球体ディスプレイは内部にm5stack(ESP32)を搭載しているために,wifiとbluetoothが使用できます.
さらにデバッグと給電用にシャフトの中空のところに,2.5mm 4極のオーディオプラグの端子を設置しました.
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このプラグを介してm5stackとPCをUSB-シリアル通信で接続することができるようにしました.
MakerFaireTokyoなど大量の来客者のあるデモにおいてWifiやBluetoothは鬼門で,通信が混雑してまともに動作しないことが多く,その経験から直接有線でシリアル通信ができるように処理をおこなっています.
この画面はBlynkというアプリを使用したコントローラー画面で,
- ホーム:デモモード,Gyroモード,config読込/保存
- モーター:速度,on/off,回転方向
- LED:色指定,パターン指定,明るさ
など各パラメータをインタラクティブに操作することができます.
球体POV作成メモ(1)introduction
はじめに
私は2014年からneonというGUGENのハッカソンで最優秀賞を頂いたチームが母体になってジャグリング用のガジェットを作っています.
みんな本業を持っているうえ,それぞれ自分の活動がある中でのチームなので,なかなか進捗が捗りませんが,それでも毎年Maker Faire Tokyo(以後MFT)に出展したりといろいろな活動をしています. そして去年のMFT2018で私が作ったのが球体POVでした.
POV(Persistent Of Vision=残像)とは回転する物体に光源(LED)を取り付けてパターンを投影し残像効果により画像を表示するシステムのことです.
今回のMaker Faire Tokyoでも色々と展示されていましたね.
例えば
他にもバーサライタ(Versa-writer)というものもあり,こちらは手で振ると映像が提示されるものなどがあります.
例えば仲良くさせていただいている @carcon999 さんの
これはこちらで販売もしています.興味ある方はぜひ
...POVとバーサライタとの違いはよくわかりません.イメージ的にはモーター&エンコーダーやホール素子などで回転を検出してLEDの点滅を制御するのがPOV,加速度センサなどでスタートを検出して手で振ったり,コマのようなもので回転させるものがバーサライタなのかな,と漠然と思っております.
動機
今回の球体POVは,MFT2018で作ったPOVの改良版になります.
そのため今回のMFT2019版の基本設計はMFT2018のものと変わりません.
MFT2018版の大雑把な設計図が下のようになります.
特徴としては,
- 透明な球体の内部で回転する球体POV
- 回転するのは図中のLED(紫色)とスリップリング(青系)の一部のみ
- 透明な球体部分(外側の青色),マイコン・電池(緑色)は回転しない
- LEDへの信号伝達はスリップリングを介して行う
というものでした.
MFT2018で作った球体POVの中身の写真はこんな感じ.
これはこれで頑張ったのですが,問題点が2つ
- 解像度が足りない
- 軸の精度が低い
今回はこれらの問題点を解決した新生球体POVなので,ここでそれぞれの問題点についてどのように考えたか,をおさらいしてみます.
1.解像度が足りない
みての通りですw
上にある図にもありますが,画像を表示するLEDにはAPA102-5050というものを使いました.
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APA102(Dotstar)はSPI通信を使って信号を送ることのできるシリアルLEDで,Arduinoなどの工作では比較的ポピュラーなものだと思います.
似たような製品としてWS2812(Neopixel)がありますが,APA102と比較すると通信速度が遅いため,高速動作させる必要があるPOVの用途ではAPA102の方がメジャーです.
1mあたり144個のLEDがつながっているLEDストリップからMFT2018では23個のLEDを配置することができます.
これで実際に画像を呈示してみた結果がこちら.
国旗くらいなら見られるかな,程度の解像度ですよね...
私の中では「コレジャナイ」感が半端なかったですw
こちらの詳細については以下で詳細を説明しています.
2.軸の精度が足りない
MFT2018の球体POVは,機構的に精度が足りませんでした.
上の動画内の回転しているところを見るとわかるのですが,回転にブレがあります.実はMFT2018版は透明の球体に入れて回転させると球体にLEDがぶつかってしまい,傷がつきやすくなってしまうのです.そのためデモでは球体から出しての展示となりました(球体から出した方が映像が綺麗に見えるというのもありましたが).
これについてちょっと考察したいと思います.
一つの原因は構造物の素材強度です.
このとき構造物のすべてを3Dプリンタで作成しました.積層式のヤツです.
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この3Dプリンタの名誉のために言っておきますが,印刷精度についてはそれなりの性能でとても満足しています.通常の構造物を作るのには不満はないです.
それでも10Hz程度で回転する物体のシャフトを支えるには強度的に足りない感じでした.しかもそれは素材とその構造の二点で強度不足を感じていました.
このとき素材に使っていた印刷素材はPLAです.PLA自体はそれなりに強度があるのですが,どちらかというと「しなる」素材だと思っています.ペンチなどで潰すと「パキッ」というよりは「グニ..」っていう感じ.
さらに図のように軸部分は中空になっており,そこにコネクタが配置されています.
こんな感じ.そのため軸の直径は10mmあるのですが,2.5mmφの4極ソケットが入っているため直径7mmほどの貫通穴が通っています.こんなやつ
つまり軸径10mmφでも肉厚1.5mmの中空軸となっているのです.
さらに図のように透明の球体に固定するためにネジが切ってあるため先端部分はかなり細くなっており,強度的にはさらに弱い構造になっています.
もう一つ,構造体として回転するLED部分の土台もPLAで印刷したものでした.APA102のストリップを流用していたため,それを支える構造体が必要でした.この回転構造体に駆動力を与えるのは左図のマイコン上部にある超小型モーターです.つまり回転力が加わるのは上部のみで下部(スリップリングが配置されている)は上部からの駆動力を受けて受動的に回転することになるのです.
この駆動力を伝達する部分もPLAでした.しかも厚み2mm.このあたりの構造物の強度設計がぜんぜん甘かったというわけですね.
小さいガジェットなので,ある程度いろいろなものを詰め込むとこうなることは目に見えていたわけですが,やはり構造的にも素材的にも強度が足りなくなっていた,というわけです.
このあたりを踏まえて,新生球体POVは改良を加えていきました.
構造物の精度・強度の改良については,以下で詳細に説明します.
今回の結果
上の2つの課題を踏まえて今回作成したPOVデバイスについてこちらのページだけでも概要が掴めるように結果を示しておきます.
上の2つの課題についてのそれぞれの詳細は別のページに記載しますので,興味のある方はそちらも引き続き御覧ください.
1つ目の高解像度化については,APA102-2020という超小型のフルカラーLEDを基板を起こして配置しました.
その大きさ,2mm×2mmという小ささ.
片面で45個のLEDが付いています.いろいろなところに実装依頼見積もりを出してみたのですが,なかなか受けてくれるところが無さそうで,結局自分ですべて手ハンダしました.
最初のうちは
MakerFaireTokyo2019での成果はこんな感じ
この時点では,画像を表示するところまで完成できなかったのでGUGENに向けて画像を表示できるように追加実装しました.
これは地球儀を貼り付けてみたところです.太平洋上から北米に視点を移します.
こちらはアフリカ大陸からの視点
地球儀ではなく,チェック用に十字を配置した例
ハロウィン仮装(娘編)
はじめに
今までの娘のハロウィンはまだ小さいので,かんたんなお飾りをつけただけだったのですが,今年からはちゃんと作ろう,という話に(私の中で)なりました.
仮装のテーマ
長女に「どんな仮装がしたい?」と尋ねると,
【キラキラ☆プリキュアアラモード】キュアパルフェへんしんシーン
キュアパルフェ.
即答でした.
お父ちゃん,電子工作や大工仕事はやるけれど裁縫はしたことないよw
でも,いろいろ探してみるとやっぱり先達がいらっしゃるんですね.
しかもバッチリなタイミングにモチーフがキュアパルフェ.
しかも基本的には100円ショップの素材で作っていらっしゃいます.
これはパク参考にするしかない!
なお,今回の衣装作成は,
こいつも同時進行で作っておりました.父ちゃん大変.
作成
基本的には犬柴まりんさんの手順をそのまま追いかけます.
と思ったら全然写真を撮っていなかったwww
結果
こんな感じ.
ちゃんちゃん
ルノーメガーヌ:洗車編
はじめに
今回は,2018年3月に購入したルノーメガーヌについて書きます.
最初の記事はこちら
今回はメガーヌに乗り始めて2か月.
いろいろと日常使いをしながら気づいた点について書いていきます.
今回は洗車編.
動機
新車買ったら,まず気になるのはこれじゃあないでしょうか?
今までは,中古でしかも相当型遅れの車を乗り継いできたので洗車も近所の自動洗車機に放り込んでおしまい,とか手抜きでした.
若かりし頃は所有したら嬉しくて頑張って磨いていたもので,前述したポルシェを保有していた頃はやっぱりシュアラスターだ半練りだといろいろやっていました.
しかし普通の中古車に慣れてくると,どうしても手を抜きがちになってしまいます.
でもやっぱり新車を買ったからには,綺麗に保ちたいですもんね.
また,いずれブログ上でも書きますがこの車はある程度のコンディションを継続的に保ち,ラゲッジスペースの整理とか配置するものも工夫をする必要があると考えています.
そのため,洗車の効率を考えて洗車プロトコルを構築しようと考えました.
洗車環境
我が家の洗車環境は,
- 戸建て
- 駐車スペースに蛇口あり
- 自宅前は行き止まりで交通量は限定的
- 駐車スペース前面が転回スペースとなっており洗車スペースがある
と,かなり洗車ハッピーな状況だと思います.
車も購入時のディーラーオプションでコーティングを施しています.
いわゆる5Years Coartというやつです.
そのため,洗車は比較的簡単にできるものと考えています.
洗車についてはいろいろなサイトが立ち上がっています.
参考
装備
上のページなどを参考に装備を整えます.
- ホイール洗浄用スポンジ
- ボディ洗浄用スポンジ
- シャンプー剤
- 水気ふき取り用クロス
- 乾拭き用クロス
- 窓拭き用クロス
- 室内用クロス
こうやってみると結構ありますね....
ホイール洗浄用スポンジ
これは,今まで持っていたお古のスポンジを使うことにします.
ボディ洗浄用スポンジ
いろいろ調べてみると,
- でこぼこの方が接地面が少ないので傷がつきにくい
- 泡立ちが良い
などの条件があるようです.
結果として今回は
これにしました.
まだまだ使い勝手はわかりませんが,今のところいい感じ.
でも,こいつも上の参考記事に登場していて,気になっています.
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次あたりに使ってみようかな..
シャンプー剤
これは,しばらくはコーティング剤に付属してきたシャンプーをそのまま使っています.使い切った後はどうするか,ディーラーの人に聞いてみようかな..
水気ふき取り用クロス
今回,これは大発見でした.
最初は普通のマイクロファイバークロスを買って使っていました.
しかし,すぐに水気を大量に含んでしまい,拭く度に絞らないといけない.さらに水気が残っているので拭きムラや水シミが残ってしまうのが不満でした.
それが,
これの5分20秒あたりで登場するどでかいバスタオルみたいなふき取りクロス.
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これです.
でかい.
これで一気に拭き上げます.
基本的に一度も絞ることなく車一台分拭き上げてしまいます.
これで本当に時間短縮,仕上がりの良さといいことづくめです.
実はこれの前にこいつを買いました.
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水の吸い方もイマイチで,すぐに水を含んでパンパンになってしまい,絞ってからも拭き残しが出てきてしまいます.
さらに,一度拭いただけでゴワゴワになってしまい, バリバリの状態に..
以後二度の使うことなくお払い箱になってしまいました.
私には合わなかった..
乾拭き用クロス
今まで使っていたマイクロファイバークロスは,バスタオルクロス後の乾拭きに回して使うことになって,無駄がない.
現在持っているのは二枚組なので,ひとつはセミ乾拭きでドア・ラゲッジの内側などを拭くのに使います.
もう一つは完全に乾拭きで,窓やサイドミラーを拭いたりするのに使います.
室内用
室内用には,こまめに拭けるように使い捨てのウェットシートを使っています.
このあたりはまだまだ考察の余地があり,今後また別記事にしたいと思っています.
あと,匂い消し・除菌にはこれを使っています.
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運転した後にひと吹きしています.
効果のほどはまだわかりませんが,変なにおいはしないので良いものだと思っています.
洗車プロトコル
上記装備を元に洗車プロトコルを構築しました.
手順としては,
- フロアマット掃除
- ホイール洗浄
- 全体の散水
- シャンプー
- 水ふき取り
- 乾拭き,仕上げ拭き
- 車内拭き
こんな感じになっています.
フロアマット掃除
最初にフロアマットがあるのは,
- 砂や埃などが舞うため先に作業
- 地面が濡れていないうちにフロアマットを掃除
ということになります.
我が家にはダイソンのコードレス掃除機があり
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これを使ってフロアマットの掃除をします.
あと,100円ショップで ミニほうき,ちりとりを購入して使っています.
これでフロアマットの隅のゴミを掃き出し,掃除機で吸い取ります.
フロアマットを外した後の車内フロアも同様にホウキ⇒ダイソンです.
実際にはこの作業は汚れ具合を見て,やる/やらないを判断しますね.
必ずしも毎回やるわけではないです.
ホイール洗浄
これも手順として,ボディ洗車より先に行います.
まずは最初にホイールを流水で流します.タイヤハウス内もたっぷり水かけ.汚れがふやけるのを待ちます.
その間にバケツにボディ洗浄よりはるかに少ない量のシャンプーを入れて,流水で泡立てます.
今回の分は基本的にホイール洗浄分だけで残りはボディには使わずに捨ててしまうので,作る量は少なめです.
ホイール洗浄用のスポンジを使ってホイールにシャンプーを塗っていきます.
ディーラーさんに聞いたところ,ホイールにはクリア塗装がしてあるそうで,シャンプーを使いすぎるとクリア塗装が剥げてしまうのではないか,と心配しています.
今まで古い車ばかり乗りついてきたので,このような現代技術(?)にどのように対応していけばよいのか,まだ手探りの状態です.
全体の散水
全体に散水しますw
シャンプー
上のバケツ内のシャンプー剤は捨てて,ホイール用スポンジも洗って乾かしておきます.
新たにバケツにシャンプー剤を入れて,流水で泡立てます.
今度はボディ用なのでたっぷりと.
ボディ用のスポンジを使って泡をたっぷりと含ませたら,ボディに乗せていきます.
基本的には上からなのですが,このあたりもまだまだ勉強中.
良い方法を探していきたいです.
シャンプーが終わり,汚れが浮いたら水洗いです.
トランクの隙間に洗剤が残っていることが多いので,注意して散水します.
あと,ツアラーにはルーフレールが付いています.そのスキマに洗剤が残っていることが多く,高い位置なので見逃しがちなので注意が必要です.
ただ,洗っているとき気づいたのが,ルーフにねじ止め用の穴が開いています.
塞いであるわけでもなく穴があきっぱなしなのですが,これって大丈夫なのかしらん?
水ふき取り
水ふき取り作業は上述のバスタオルクロスを使います.
この作業が本当に楽になった.
でっかいタオルで屋根から順に水を吸い取っていきます.
以前から洗車の方法などで「マイクロファイバークロスすごい! 水をぐんぐん吸い取るよ!!」と言っているのがあったりしたのですが,実際に使ってみると
- 水を吸いすぎてすぐにパンパンになる
- パンパンになった後はむしろ吸わない
- 絞っても水がちょっとでも残っていると拭きムラ,水ムラの原因
というのがあって,全然信用できませんでした.
しかしこのでかいタオルは違います.
上の売り文句の通りのことがおきます.ぐんぐん水を吸い込んでいく.
そして容量がデカいので水を吸いすぎる状態にならない.
そして面積も大きいので一気にふき取ることができます.
もちろん全て完全に吸い取ることはできないし,隅やモールの隙間など細かいところは全く対応できません.
そこで乾拭きの登場となります.
乾拭き,仕上げ拭き
ここで小さいマイクロファイバータオルの出番です.
この時点ではほとんど水気はふき取れているので,細かいところやドアの内側などを狙って拭いていきます.
上のカービューティーアイシーシーさんのビデオでは,エアを使って水気を飛ばしていましたが,さすがにそれは設備が必要で難しい.
なので,今はそのまま拭いています.この辺は要検討
乾拭き状態のところで,まずフロントウィンドウを乾拭き
そのままサイドミラー,サイドウィンドウの拭き取り
サイドウィンドウは開け閉めして水が出てくるのを拭き取ります.
次はトランクゲートを開けて,内側のふき取り.
後部,前部ドアの内側の拭き残し部分を拭き取り.
この時に若干水を含んだ状態のタオルを使ってフットステップ部分やドアの内張の樹脂部分を拭き取ります.
車内拭き
最後に車内拭き掃除です.
ちょっと水を含んだファイバータオルと,完全に乾拭きのファイバータオルを使って,インパネ周り,センターコンソール,助手席の前部,タッチパネルを拭き取ります.
フロントウィンドウの内側が汚れているのであれば対応します.しかし,これはどうしても拭き洩らしや水シミのようなものが発生してしまい,どうしたらよいか要検討となっています.
シートがアルカンターラなので,ここをどのように掃除していくか,はなかなか難しい問題です.いままでアルカンターラのシートなんぞ所有したことのない庶民なので,まだどうしてよいのか悩み中です.
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まだ新車状態なので大丈夫そうですが,調べておかないといけないですね.
まとめ
今回,定期的に掃除を効率的に行えるように手順をプロトコル化しました.
この手順でたいだい20分くらい.
バスタオルクロスが大きく貢献しています.
これで車をきれいな状態に保つことができるかな.
課題
現在残っている課題には
- フロントウィンドウの拭き残し,水ムラの除去
アルコール入り洗剤というのが,上の参考記事にも出てきたので考えてみたいですね.
- ホイール,マフラーなどの定期的な掃除
ホイールクリーナーや,ホイールのコーティングなどをどうするか,いろいろ考えていく必要がありそう
- 室内の消臭
長男が酔い易く,匂いに弱いので良い方法を模索しています.光触媒とかいいのかなあ.
- メンテナンス時期の処理
コーティング剤や,ホイールのクリア塗装など,メンテナンス時期やその時に必要な作業などをディーラーさんに確認しておいた方がよいかな.
- 高圧洗浄機の検討
気になっているガジェットとして高圧洗浄機があります.
【ケルヒャー】高圧洗浄機とウルトラフォームセットで泡洗車したら、チョ~楽しい!!
これ,やってみたいですねえ
ルノーメガーヌ:駐車スペース編
はじめに
今回は,2018年3月に購入したルノーメガーヌについて書きます.
最初の記事はこちら
今回はメガーヌに乗り始めて2か月.
いろいろと日常使いをしながら気づいた点について書いていきます.
今回は駐車スペース.
動機
我が家は戸建てで,敷地は旗竿地になります.
そのため駐車スペースは細長いスペースになってしまいますが,2台分のスペースがあるためそこはポジティブに捉えています.
ただ,旗竿地で開口が2mちょっとしかないうえに,周りの家との高低差があるため両側がコンクリートの壁となります.
だから現在車を停めている状態は,このようになっています.
どやっ
って感じですねw
ルノーメガーヌの全幅は1,815mm.正確に測ってはいませんが駐車スペースの開口が2,200mm程度.けっこうギリなのです.
ここまでやってもドライバー側のドアの開き代は当然全開できません.
家人の乗り降りは駐車する前に全員下してお父さんが上の写真の状態まで仕立てます.
まだ下の子が小さいため自転車にチャイルドシートが搭載されており,けっこう幅を取ります.毎日ほぼギリで通勤・通学をしているのです.
そこで,ドアの開閉時にこすって傷つけないようにウレタン製のバンパーを貼り付けることにしました.
条件は,
- あまり分厚くない
- 目立たない
- 耐久性
分厚すぎるとその分幅が狭くなってしまうので,薄いものが望ましい.
色は黄色とか,黄色・黒のツートンとかは却下,って程度です.
最初から外用を謳っており紫外線や風雨に耐えられること・・・・
けっこう簡単そうじゃない?
と,いろいろ探してみると・・・
なかなか見当たらない
近所のホームセンターに行ってみると,なかなか適切なのが売っていないんですよ.
エーモン コーナーガード(反射テープ/粘着テープ付) 約250mm・2本入 G820
- 出版社/メーカー: エーモン(amon)
- 発売日: 2012/08/07
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こんなのならけっこう見つかります.
あとは,屋根付きガレージのポールに巻くようなやつ.
エーモン ガレージクッション(粘着テープ付) 約200×450mm 厚さ10mm V667
- 出版社/メーカー: エーモン(amon)
- 発売日: 2012/08/07
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これならフラットにもなりそうですが,切込みがあって長年の風雪に耐えられるのだろうか....と.
そうこうしているうちに見つけたのがこれ.
エーモン バックガード(粘着テープ付) 約75×450mm 厚さ35mm V666
- 出版社/メーカー: エーモン(amon)
- 発売日: 2012/08/07
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ところが,けっこう厚みがある.
エーモンさん,ってこの手の業界で強いんですかね?w
ということで直接エーモンさんのページも見てみました.
でも結局こんな感じ....
なかなか思ったものにはならないんですね.
こんな需要ないの??
結論
エーモン ガレージクッション(粘着テープ付) 約200×450mm 厚さ10mm V667
- 出版社/メーカー: エーモン(amon)
- 発売日: 2012/08/07
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これを使いました.
切込みに埃や水が溜まり,耐久性とか心配でしたが,あるていど定期的に交換するくらいの方が実運用上はいいんじゃないかな,ということにしました.
ところが,このガレージクッション についている粘着テープでは,外構の壁(コンクリート)には貼りつかない.
貼り付けて10秒程度で剥がれていきました...
そこで
セメダイン 強力接着剤 コンクリートブロック 車止め用 170ml RE-215
- 出版社/メーカー: セメダイン(Cemedine)
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これを購入.
このサイズを一面貼るだけで使い切ってしまいます.
車を寄せる側と,ドアを開ける側.二か所に貼り付けます.
前輪側はハンドルを目いっぱいきって寄せるのでこすることはありません.
実は上の写真は既に貼り付けてありました.
これだけでも,ギリギリ当たってしまったときにも傷がつくことがありません.
前に乗っていたモビリオだと,よくガリガリしてしまっていました.
これでしばらく様子をみますーーー
新車購入:導入編
はじめに
私は今まで人生の中で20台近くクルマを所有してきました.
中にはかなりレアな車もあり,飲み会の席などでネタにする程度の経験をしていると思っています.そんな私の車遍歴の特徴には今まで所有した車がすべて中古車であることがありました.
それが今回新車を購入することにしました.というか,もう買いましたw
購入した車はルノー・メガーヌという車です.
今回は縁あってこの車を購入し,これからも長く付き合っていくために,いろいろ感じたこと,試したことなどを記録していこうと思っています.
このブログでは,その顛末と今後の整備などについて書いていこうと思います.
今回はその第一弾として,ルノーメガーヌという車の生い立ちなどについて書いていきます.
これまでの自動車遍歴
今まで(とくに後半の10台程度)は底値の中古車(だいたい設定価格30万円程度)を購入し,車検一回分を乗り回してまた底値で売る(だいたい設定価格30万円程度).ということを繰り返していました.
このころのひそかな目標は「全メーカーの車に乗り倒す!」でした...w
所有してきた中で一部珍しどころを紹介すると,
ポルシェ928
これは,本当に面白い車でした.所有したのは初代の別名「無印」で日本に入ってきたロットナンバー10番以内の本当の初期型でした.5.6リッターV8 ポルシェ初のFRと面白いスペックで,初期型は1977年発売で私が購入した当時26年落ち,左ハンドルMTという珍しい個体でした.
2017年が生誕40周年にあたるそうで,ムック本が販売されていました.
この車についてはいろいろと面白いネタもあるので,またどこかで書きたいな,と思っています.
アルファロメオ156
底値の中古車を買い続ければやっぱりハズレを引くこともあるわけで,こいつはいろいろと購入してから苦労させられました.
おまけにマフラーが交換されていたようで夜中に出かけようとするとご近所迷惑になってしまう状態で,車種自体に罪はないのですがあまり印象の良くない経験でした.
マーチカブリオレ
長男が産まれたばかりのころに 購入した車です.
完全ペーパードライバーだった嫁さんに,子供が産まれてからはいろいろと運転する機会も増やしてほしい,という考えから「小さくて」「ぶつけても精神的にダメージの少ない」車というコンセプトです.
嫁さんに「小さい車がいいんだよね? マーチなんかどう?」とメールで問い合わせてそのまま中古屋から買ってきた車です.嫁のあんぐり顔を今でも忘れません.
でも子供が小さいころには,屋根が開くのでチャイルドシートからの出し入れが楽だったり,ベビーベッドを購入して運ぶときには屋根を開けてそのまま持ち帰ったりと地味に便利でした.
雨漏りすごかったけれどね....
スマート・フォーフォー
この車は上のマーチと同じコンセプトで購入した車です.2ペダル式6段MT「ソフタッチプラス」というトランスミッション機構を備えた車でした.
DCT(Dual Clutch Transmission)の1世代前であえて言うならSCT(Single Clutch Transmission)とも言うべきメカニカルクラッチ機構です.
まあ,この機構のおかげで不人気者となり格安で私の手元に来たわけです.クリープ現象に近い挙動を示すのですが,上り坂ではそれが効かずに後ろにずり落ちていきます.
我が家は坂の中腹にあり,この欠点は致命的.
発進するまでに後ろにずるずる下がっていくのに,クラッチを自分で操作できないのでそのまま奈落の底まで落ちていくんじゃないか,と毎回怖い経験をします.
そのため嫁さんは一度乗ってからは,二度と乗ってくれなくなってしまった一品です.
他にもいろいろあったんですが,まあこの辺で.
嫁には「今回新車を買ったら10年は乗ってもらうからね!」と釘を刺されています.そうなるからには10年乗りたいクルマを選ばなくては.
気合が入ります.
ルノー
ご存知ない方もいるでしょうか.
F1にも古くから参戦しており,スポーツのイメージも強い自動車会社となります.
ウィリアムズ・ルノーやベネトン・ルノー,近年ではレッドブルにエンジンを供給し,ナイジェル・マンセル,アラン・プロスト,アイルトン・セナ,ミハエル・シューマッハなど錚々たるメンバーがルノーのエンジンでタイトルを獲得しています.
「ルノー・スポール - Wikipedia」というF1,ラリーなどモータースポーツを牽引するスポーツチューニング部門を持っており,F1で培ったノウハウを用いて市販車のチューニングを行ったりしています.
日本では,ルノー・日産連合として,日産自動車の親会社として知られていますね.
「ルノー - Wikipedia」によると,欧州最大の自動車会社で「ルノー=日産アライアンス - Wikipedia」全体では2017年の新車販売台数でトヨタを抜きVWに次いで2位と世界最大規模の自動車会社なのです.
ただ,日本市場ではフォルクスワーゲンやメルセデス,BMWなどのドイツ勢に押されて2017年の暦年輸入車販売台数ランキングでは9位の7121台.2010年から7年連続で前年販売台数を上回っておりこれでも躍進しているんですよ.
ルノー・メガーヌはその中で主力となるCセグメント(フォルクスワーゲン・ゴルフのいるカテゴリ)の車です. 欧州では販売台数でフォルクスワーゲン・ゴルフと熾烈な争いをしているようですが,日本ではとんと見かけません.
それもそのはず.日本におけるルノー車のシェアというところで行くと1年前(2016年)のデータですが
面白いデータがあったのでシェアしておきます.
日本におけるルノー車のシェアは0.07%ということで,普段はめったにすれ違うことのない車ということになります.
しかも,ルノーの日本国内での稼ぎ頭はルノー・カングーというミニバンになります.
これなら街中で見かけた方もいらっしゃるかもしれません.以前の世代ではその容姿からオシャレな商用車としてよく走っていました.
外見もオシャレで,日本のミニバンとは一線を画すため,ファンも多い車のようです.
ルノージャポンも販売戦略として「FTS(フレンチタッチ,トレンディ,スポーツ)」というコンセプトを掲げていて,カングーはその象徴となっているようです.
そんなシェアなので,街中で見かける0.07%のルノー車の中でその多くがカングーである中,メガーヌを見かける機会は普段はほとんどない,ということになります.
私もそうでした.
ルノー・メガーヌ
皆さんがそれでもこのルノーメガーヌを見かけたときに一番最初にもつ印象は
「あ! メガネだ!」ではないか,と思いますw
実際私もそうでしたし,息子も見かけた時には必ず言ってははしゃいでいました(まさか我が家に来るとは思っていなかったでしょうが...)
やっぱりそうゆう話題には事欠かないようで...
そんなメガーヌの名前の由来は「音声的に”力強さ”と”安心感”と”高級感”を想起させる名前」なんだからだそうで,フランス語としても意味はない造語なのだそうです.
そんなオモシロ名前とは裏腹に,2017年11月に日本国内で発売されたメガーヌの第4世代は,超硬派な車になっております.
上でも書いた「FTS(フレンチタッチ,トレンディ,スポーツ)」のコンセプトでいうとカングーが「フレンチタッチ」の体現とするならば,メガーヌは「スポーツ」の体現ということになります.
メガーヌは本国フランスではそれこそフォルクスワーゲンゴルフと同様に大衆車の位置づけですが,日本国内ではその中でも上級グレードのGTクラスしか販売しないという戦略をとっています.
このGTグレードというのは,冒頭でも紹介したルノースポールがシャーシからエンジンから手掛けた「ルノースポールバージョン」と呼ぶべきグレードで,細かいところまでルノースポールの手が入っており,随所に「ヤル気」を感じさせます.
このGTグレードの上位にはさらにサーキット走行を目指した「RS」というバージョンが存在しますが,現時点ではまだ発売されておらず日本国内では2018年年内の発売になるのではないか,と言われています.
東京モーターショーにも東京オートサロンにも実車が展示されていたので,時間の問題かと思います.
車好きの方々にはご存知の方も多いと思いますが,このルノーメガーヌRSというと「ニュルブルクリンクFF最速」というキーワードがセットになって出てきます.
このあたりの話題はもともとはルノーが提案したもののようで,市販車として現在最も流通しているクラスでの最速競争ということになります.
シビックタイプR,フォルクスワーゲンゴルフGTIクラブスポーツSなど,錚々たる顔ぶれが並ぶ中で,先代のメガーヌRSIIIは2014年6月から2015年3月までニュル最速の称号を持っていました.
しかし,以後シビックタイプR,ゴルフGTIクラブスポーツSに立て続けに抜かれて,現在3位の座に甘んじている状況です.
今回のメガーヌRS IVはその奪回の任務をもって発売され,近々ニュルブルクリンクを攻略することになるのでしょう.
ルノー・メガーヌGTスポーツツアラー
だいぶ脱線してしまいましたが,
そんな中で私が購入したのはメガーヌGTでもスポーツツアラーというグレードになります.
選定理由
我が家は4人家族で,直前はミニバン(ホンダ・モビリオ)に乗っていました.
長男がサッカーをしていて遠征やら練習試合やらで沢山乗せるシチュエーションもあるだろうということでそれを選んでいたのですが,実際に運用してみるとそのようなシチュエーションもそれほど発生しない状態だったので,今回はCセグメントくらいの大きさが良いかな,と思っています.
その中から選定していたのですが,その中で一目惚れに近い感じだったのが,このメガーヌになります.
個人的には一度オーバースピードで自損事故を起こして以来,クルマにスピードは求めていません.
でもクルマは好きです. 何が好きなのでしょう?
現代のクルマは性能にそれほど大きな差異を見いだせなくなっています.ある程以上の性能(例えばサーキット走行など)を求めなければほぼすべての車が基準を満たしていると思っています.
それでは,何が好きの基準になるのでしょう?
快適性?先進性?安全性?
私の場合は,それがデザインになります.
今までのクルマを見てきた眼でもリアやフロントのデザイン,グリル周り,ライトまわりのデザインに惹かれていたように思います.
フロントが良いとリアがイマイチ,またはその逆.なシチュエーションは多くあります.そんな中で ルノー・メガーヌのデザインはフロント,リア共にストライクでした.
この辺の話は本当に長くなるので,別の機会に.
もう一つの理由は「マイノリティ」です.レアでもいいですw
私は人と違うのが好きです.「かっこいいね」とか「すごいね」と言われるより「珍しいね」と言われる方がエンドルフィンが出ますw
そう言う意味で,上述の0.07%には激しく惹かれます.
最後の理由は「メカ」です.
やはり男の子(?)なので,先進装備とか,カタログスペック的な部分に惹かれるのです.今回のメガーヌには4コントロールという先進装備が搭載されています.
4輪操舵自体は日本では昔から搭載されていましたね.
高級車には近年搭載される例が多いのですが,300万円クラスのクルマに搭載されるのはメガーヌが久しぶりということになります.
と,まあ
「デザイン」「マイノリティ」「メカ」と私の好みにストライクなクルマとしてルノー・メガーヌを私は選ぶことにしました.
なぜスポーツツアラー?
では,なぜCセグメントハッチバックのメガーヌではなく,スポーツツアラーにしたのか?
ハッチバックとツアラーの価格差は20万円.
後部座席の前後クリアランスが40mm広がり,全長が200mm延長されています.
子供2人はまだ小さいですが,大きくなったときに十分な広さが欲しかったというのがあります.
本当は最初からツアラーがいいなあ,と思っていたのです.小さいよりは大きい方がいいですよね? 前述したように私はスポーツ走行にそれほど強い関心があるわけではないのです.それなのにGT lineではなくGTグレードを選択したのは,GT Lineグレードにツアラーが設定されていない,というのもあったりするのです.
もう一つの大きな動機は価格.
私は購入したのは2018年3月.
実は4月からルノー車の値上げがあり,実質6万円も値上げしてしまうのです.
そこで6万円も値上げしてしまうのなら,本当に欲しいと思ったツアラーにしよう!というのが選定理由なのです.
ルノージャポンにて「3月中に買いたい!!」と駄々をこねて,展示車として置かれていたブルーのツアラーを購入することになったのでした.
イヤホン問題で長年の課題が克服されて幸せになった話
はじめに
ちょっと前にイヤホンを買いました。
きっかけは
ハロウィン仮装にRaspberryPiを使って「喋る帽子」を作ってみた - tajmahal's blogtajmahal0707.hatenablog.com
で、喋る帽子として被った人の声をボイスチェンジして変換したら面白いと思い、安い物で良いのでケーブルレスなイヤホンを購入しました。
まあ、最終的にそこは間に合わなかったのですが。。。。
購入したのは
こんな感じの完全ワイヤレスです。
その後、amazon echoを購入したりと音楽に触れる機会が増えて、私の中で音楽シーズンが到来しました。
そこで、イヤホンを久しぶりに使ってみようというモードに入ったのですが、イヤホンが苦手で昔から苦労してきたのでいろいろ大変だったのでした。
イヤホンと私
私は以前からイヤホンが苦手でした。理由は
耳(身体)に合わない
私の耳穴はどうも小さいらしく、普通サイズのイヤピースは痛くて使えません。
普通のイヤホンを何度か購入したことがありますが、大抵即ssサイズのイヤーピースに交換します。
また耳介の形の問題なのかイヤホンを耳の奥まで挿そうとすると耳介に引っかかってなかなか奥まで入っていかないのです.
オマケに耳垢がしっとり系なのでほぼ常時ウェットです。
そうなるとピースが小さいため反発力がなく垂直抗力が小さいのに、ウェット路面で耳内の摩擦係数が低いので歩いてる振動でポロリ落ちてしまうのです。
それでも今までは,ケーブルがあったためずり落ちても引っかかってくれました.しかし今回は
- ケーブルがない
- イヤホン本体が大きくて重い (耳介に引っかかる)
- ケーブル付きの場合,片耳
と条件が重なり,電車で揺られているだけでイヤホンが落ちてきます.
先日は混雑した列車の中で普通に立っているだけでポロリしてしまい,探すのにも一苦労でした.
それ以外にもただただ机上で作業をしながら聴いている場合にも ポロリ,自転車に乗っているときもポロリしてしまう始末です.
これでは音楽を聴くことにも作業にも集中できず,なんのために音楽を聴いるのかわからなくなってしまいます.そんなことがあって今までも電車内など普段からイヤホンを使うことはほとんどありませんでした.
自分の中で外界を理解するのに聴覚の割合が高い
私は普段聴覚をかなりアテにしていて,聴覚を遮られると周囲が把握できずにとても不安になります.
解決策
ご存知の方には当たり前なのでしょうけれど,
これにイヤーピースを交換しました.
もう快適!!
完全に耳から落ちることはなく,音もしっかり聞こえます.
上にも書いたように周りの音が聞こえないのが不安な問題も,このイヤホンであれば片耳だけペアリングすることも可能になるので,まったく問題ありません.
いつも片耳ずつ使用するので,バッテリーが無くなっても反対側の耳をペアリングして,残りを充電に回すことができて,パーフェクトな運用ができるようになりました.