新車購入:導入編

はじめに

私は今まで人生の中で20台近くクルマを所有してきました.

中にはかなりレアな車もあり,飲み会の席などでネタにする程度の経験をしていると思っています.そんな私の車遍歴の特徴には今まで所有した車がすべて中古車であることがありました.

それが今回新車を購入することにしました.というか,もう買いましたw

購入した車はルノー・メガーヌという車です.

www.renault.jp

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今回は縁あってこの車を購入し,これからも長く付き合っていくために,いろいろ感じたこと,試したことなどを記録していこうと思っています.

 

 

 

 

 このブログでは,その顛末と今後の整備などについて書いていこうと思います.

今回はその第一弾として,ルノーメガーヌという車の生い立ちなどについて書いていきます.

これまでの自動車遍歴

今まで(とくに後半の10台程度)は底値の中古車(だいたい設定価格30万円程度)を購入し,車検一回分を乗り回してまた底値で売る(だいたい設定価格30万円程度).ということを繰り返していました.

このころのひそかな目標は「全メーカーの車に乗り倒す!」でした...w

 

 所有してきた中で一部珍しどころを紹介すると,

ポルシェ928

www.911gt3rslife.com

これは,本当に面白い車でした.所有したのは初代の別名「無印」で日本に入ってきたロットナンバー10番以内の本当の初期型でした.5.6リッターV8 ポルシェ初のFRと面白いスペックで,初期型は1977年発売で私が購入した当時26年落ち,左ハンドルMTという珍しい個体でした.

2017年が生誕40周年にあたるそうで,ムック本が販売されていました.

www.sun-a.com

この車についてはいろいろと面白いネタもあるので,またどこかで書きたいな,と思っています.

 

アルファロメオ156

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底値の中古車を買い続ければやっぱりハズレを引くこともあるわけで,こいつはいろいろと購入してから苦労させられました.

おまけにマフラーが交換されていたようで夜中に出かけようとするとご近所迷惑になってしまう状態で,車種自体に罪はないのですがあまり印象の良くない経験でした.

 

マーチカブリオレ

newbeetle.exblog.jp

長男が産まれたばかりのころに 購入した車です.

完全ペーパードライバーだった嫁さんに,子供が産まれてからはいろいろと運転する機会も増やしてほしい,という考えから「小さくて」「ぶつけても精神的にダメージの少ない」車というコンセプトです.

嫁さんに「小さい車がいいんだよね? マーチなんかどう?」とメールで問い合わせてそのまま中古屋から買ってきた車です.嫁のあんぐり顔を今でも忘れません.

でも子供が小さいころには,屋根が開くのでチャイルドシートからの出し入れが楽だったり,ベビーベッドを購入して運ぶときには屋根を開けてそのまま持ち帰ったりと地味に便利でした.

 

 

雨漏りすごかったけれどね....

 

スマート・フォーフォー

www.motordays.com

この車は上のマーチと同じコンセプトで購入した車です.2ペダル式6段MT「ソフタッチプラス」というトランスミッション機構を備えた車でした.

DCT(Dual Clutch Transmission)の1世代前であえて言うならSCT(Single Clutch Transmission)とも言うべきメカニカルクラッチ機構です.

まあ,この機構のおかげで不人気者となり格安で私の手元に来たわけです.クリープ現象に近い挙動を示すのですが,上り坂ではそれが効かずに後ろにずり落ちていきます.

我が家は坂の中腹にあり,この欠点は致命的.

発進するまでに後ろにずるずる下がっていくのに,クラッチを自分で操作できないのでそのまま奈落の底まで落ちていくんじゃないか,と毎回怖い経験をします.

そのため嫁さんは一度乗ってからは,二度と乗ってくれなくなってしまった一品です.

 

 

他にもいろいろあったんですが,まあこの辺で.

 

 

嫁には「今回新車を買ったら10年は乗ってもらうからね!」と釘を刺されています.そうなるからには10年乗りたいクルマを選ばなくては.

気合が入ります.

 

ルノー

ご存知ない方もいるでしょうか.

F1にも古くから参戦しており,スポーツのイメージも強い自動車会社となります.

ウィリアムズ・ルノーベネトンルノー,近年ではレッドブルにエンジンを供給し,ナイジェル・マンセルアラン・プロストアイルトン・セナミハエル・シューマッハなど錚々たるメンバーがルノーのエンジンでタイトルを獲得しています.

ルノー・スポール - Wikipedia」というF1,ラリーなどモータースポーツを牽引するスポーツチューニング部門を持っており,F1で培ったノウハウを用いて市販車のチューニングを行ったりしています.

 

日本では,ルノー・日産連合として,日産自動車の親会社として知られていますね.

ルノー - Wikipedia」によると,欧州最大の自動車会社で「ルノー=日産アライアンス - Wikipedia」全体では2017年の新車販売台数でトヨタを抜きVWに次いで2位と世界最大規模の自動車会社なのです.

ただ,日本市場ではフォルクスワーゲンメルセデスBMWなどのドイツ勢に押されて2017年の暦年輸入車販売台数ランキングでは9位の7121台.2010年から7年連続で前年販売台数を上回っておりこれでも躍進しているんですよ.

 

ルノー・メガーヌはその中で主力となるCセグメントフォルクスワーゲン・ゴルフのいるカテゴリ)の車です. 欧州では販売台数でフォルクスワーゲン・ゴルフと熾烈な争いをしているようですが,日本ではとんと見かけません.

 

それもそのはず.日本におけるルノー車のシェアというところで行くと1年前(2016年)のデータですが

ameblo.jp

面白いデータがあったのでシェアしておきます.

 

https://stat.ameba.jp/user_images/20170423/22/sunshine2017kkk/42/31/j/o0496094013920752015.jpg?caw=800

日本におけるルノー車のシェアは0.07%ということで,普段はめったにすれ違うことのない車ということになります.

しかも,ルノーの日本国内での稼ぎ頭はルノー・カングーというミニバンになります.

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これなら街中で見かけた方もいらっしゃるかもしれません.以前の世代ではその容姿からオシャレな商用車としてよく走っていました.

外見もオシャレで,日本のミニバンとは一線を画すため,ファンも多い車のようです.

ルノージャポンも販売戦略として「FTS(フレンチタッチ,トレンディ,スポーツ)」というコンセプトを掲げていて,カングーはその象徴となっているようです.

news.mynavi.jp

そんなシェアなので,街中で見かける0.07%のルノー車の中でその多くがカングーである中,メガーヌを見かける機会は普段はほとんどない,ということになります.

私もそうでした.

 

ルノー・メガーヌ

皆さんがそれでもこのルノーメガーヌを見かけたときに一番最初にもつ印象は

https://car-research.jp/directimgsymln/2015/10/megane-back.jpg

「あ! メガネだ!」ではないか,と思いますw

実際私もそうでしたし,息子も見かけた時には必ず言ってははしゃいでいました(まさか我が家に来るとは思っていなかったでしょうが...)

やっぱりそうゆう話題には事欠かないようで...

minkara.carview.co.jp

そんなメガーヌの名前の由来は「音声的に”力強さ”と”安心感”と”高級感”を想起させる名前」なんだからだそうで,フランス語としても意味はない造語なのだそうです.

 

そんなオモシロ名前とは裏腹に,2017年11月に日本国内で発売されたメガーヌの第4世代は,超硬派な車になっております.

webcast.actontv.com

でも書いた「FTS(フレンチタッチ,トレンディ,スポーツ)」のコンセプトでいうとカングーが「フレンチタッチ」の体現とするならば,メガーヌは「スポーツ」の体現ということになります.

メガーヌは本国フランスではそれこそフォルクスワーゲンゴルフと同様に大衆車の位置づけですが,日本国内ではその中でも上級グレードのGTクラスしか販売しないという戦略をとっています.

このGTグレードというのは,冒頭でも紹介したルノースポールがシャーシからエンジンから手掛けた「ルノースポールバージョン」と呼ぶべきグレードで,細かいところまでルノースポールの手が入っており,随所に「ヤル気」を感じさせます.

このGTグレードの上位にはさらにサーキット走行を目指した「RS」というバージョンが存在しますが,現時点ではまだ発売されておらず日本国内では2018年年内の発売になるのではないか,と言われています.

www.autocar.jp

東京モーターショーにも東京オートサロンにも実車が展示されていたので,時間の問題かと思います.

車好きの方々にはご存知の方も多いと思いますが,このルノーメガーヌRSというと「ニュルブルクリンクFF最速」というキーワードがセットになって出てきます.

bestcarweb.jp

car-me.jp

このあたりの話題はもともとはルノーが提案したもののようで,市販車として現在最も流通しているクラスでの最速競争ということになります.

シビックタイプR,フォルクスワーゲンゴルフGTIクラブスポーツSなど,錚々たる顔ぶれが並ぶ中で,先代のメガーヌRSIIIは2014年6月から2015年3月までニュル最速の称号を持っていました.

しかし,以後シビックタイプR,ゴルフGTIクラブスポーツSに立て続けに抜かれて,現在3位の座に甘んじている状況です.

 

今回のメガーヌRS IVはその奪回の任務をもって発売され,近々ニュルブルクリンクを攻略することになるのでしょう.

 

ルノー・メガーヌGTスポーツツアラー

だいぶ脱線してしまいましたが,

そんな中で私が購入したのはメガーヌGTでもスポーツツアラーというグレードになります.

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選定理由

我が家は4人家族で,直前はミニバン(ホンダ・モビリオ)に乗っていました.


長男がサッカーをしていて遠征やら練習試合やらで沢山乗せるシチュエーションもあるだろうということでそれを選んでいたのですが,実際に運用してみるとそのようなシチュエーションもそれほど発生しない状態だったので,今回はCセグメントくらいの大きさが良いかな,と思っています.

 

その中から選定していたのですが,その中で一目惚れに近い感じだったのが,このメガーヌになります.

 

個人的には一度オーバースピードで自損事故を起こして以来,クルマにスピードは求めていません.

でもクルマは好きです. 何が好きなのでしょう?

現代のクルマは性能にそれほど大きな差異を見いだせなくなっています.ある程以上の性能(例えばサーキット走行など)を求めなければほぼすべての車が基準を満たしていると思っています.

それでは,何が好きの基準になるのでしょう?

快適性?先進性?安全性?

 

私の場合は,それがデザインになります.

今までのクルマを見てきた眼でもリアやフロントのデザイン,グリル周り,ライトまわりのデザインに惹かれていたように思います.

 

フロントが良いとリアがイマイチ,またはその逆.なシチュエーションは多くあります.そんな中で ルノー・メガーヌのデザインはフロント,リア共にストライクでした.

 この辺の話は本当に長くなるので,別の機会に.

 

もう一つの理由は「マイノリティ」です.レアでもいいですw

私は人と違うのが好きです.「かっこいいね」とか「すごいね」と言われるより「珍しいね」と言われる方がエンドルフィンが出ますw

そう言う意味で,上述の0.07%には激しく惹かれます.

 

最後の理由は「メカ」です.

やはり男の子(?)なので,先進装備とか,カタログスペック的な部分に惹かれるのです.今回のメガーヌには4コントロールという先進装備が搭載されています.

4輪操舵自体は日本では昔から搭載されていましたね.

www.webcartop.jp

高級車には近年搭載される例が多いのですが,300万円クラスのクルマに搭載されるのはメガーヌが久しぶりということになります.

 

と,まあ

「デザイン」「マイノリティ」「メカ」と私の好みにストライクなクルマとしてルノー・メガーヌを私は選ぶことにしました.

 

 なぜスポーツツアラー?

では,なぜCセグメントハッチバックのメガーヌではなく,スポーツツアラーにしたのか?

ハッチバックとツアラーの価格差は20万円.

後部座席の前後クリアランスが40mm広がり,全長が200mm延長されています.

子供2人はまだ小さいですが,大きくなったときに十分な広さが欲しかったというのがあります.

本当は最初からツアラーがいいなあ,と思っていたのです.小さいよりは大きい方がいいですよね? 前述したように私はスポーツ走行にそれほど強い関心があるわけではないのです.それなのにGT lineではなくGTグレードを選択したのは,GT Lineグレードにツアラーが設定されていない,というのもあったりするのです.

 

もう一つの大きな動機は価格.

私は購入したのは2018年3月.

実は4月からルノー車の値上げがあり,実質6万円も値上げしてしまうのです.

response.jp

そこで6万円も値上げしてしまうのなら,本当に欲しいと思ったツアラーにしよう!というのが選定理由なのです.

 

ルノージャポンにて「3月中に買いたい!!」と駄々をこねて,展示車として置かれていたブルーのツアラーを購入することになったのでした.